高圧酸素療法とは?
高い気圧の中で酸素を吸うと、普通より多くの酸素が血液の中に溶け込みます。この「酸素がたくさん溶け込んだ血液」が疾患部位に流れていき、「傷ついた組織」に酸素をたくさん供給します。たくさんの酸素は「傷ついた組織」を直すのに役立ちます。
当院で実際に治療している疾患
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突発性難聴
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一酸化炭素中毒
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ガス壊疸
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網膜動脈閉塞症
高圧酸素療法の流れ
高圧酸素療法の安全性と合併症
この治療法の安全性は非常に高く、大きな合併症がありません。ただ、ごく希に下記のような合併症を起こすことがあります。
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呼吸器合併症
以前に「気胸(ききょう)」を起こしたことのある人や「結核」で肺に空洞がある人の場合は、治療により気胸や喀血(かっけつ)を発症する可能性があります。
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酸素中毒
高濃度の酸素を長時間吸うと、酸素が原因で肺の働きが悪くなることがあります。当院で行っている高気圧酸素治療の条件では、発生したことはありません。
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中耳炎
治療中に何回も「耳抜き」をするために、のどの奥にある「ばい菌」が耳の奥に入り、中耳炎を起こすことがあります。異常があった場合には、その旨申し出てください。診察し、適切な治療をいたします。